xbasip: X-BASIC like package for micropython-x68k

xbasipパッケージ

consoleモジュール

• screen(disp_size, page_mode, res=1, disp_on=True)

  • スクリーンモードを設定します。
  • disp_size -- 表示画面サイズ
    • 0 : 256×256画素
    • 1 : 512×512画素
    • 2 : 768×512画素
  • page_size -- 実画面（ページ）のサイズおよび色数、ページ数
    • 0 : 1024×1024画素、16色、1ページ
    • 1 : 512×512画素、16色、4ページ
    • 2 : 512×512画素、256色、2ページ
    • 3 : 512×512画素、65536色、1ページ
  • res -- スキャン
    • 0 : Low
    • 1 : High
  • disp_on -- グラフィック画面の表示ON/OFF
    • True : 表示ON
    • False : 表示OFF

• width(columns)

  • テキスト画面の表示文字数を設定します。
  • columns -- 表示桁数
    • 96 : 96×32文字
    • 64 : 64×32文字
  • テキスト画面は消去され、console(0, 31, 1)が設定されます。
  • テキストパレットはデフォルト値に設定されます。

• console(start, lines, fkey)

  • テキスト画面のスクロール範囲を設定します。
  • start -- スクロール開始行（0～31）
  • lines -- スクロール行数（1～32）
  • fkey -- ファンクションキー表示
    • True : 表示ON
    • False : 表示OFF
  • ファンクションキー表示ONの場合、全行数32行のうち1行をファンクションキーの表示に使うため、スクロール範囲は最大31行となります。

• cls(all_clear=False)

  • テキスト画面を消去します。
  • all_clear
    • True : テキスト画面/グラフィック画面を消去、スプライト/BGの表示OFF
    • False : テキスト画面のみ消去

• locate(x, y, cur_on=None)

  • カーソルを指定されたキャラクタ座標位置へ移動します。
  • x -- X座標
  • y -- Y座標
  • cur_on -- カーソル表示スイッチ
    • True : カーソル表示ON
    • False : カーソル表示OFF
    • None : カーソル表示の状態を変更しない

• pos()

  • 現在のカーソルのX座標を返します。

• csrlin()

  • 現在のカーソルのY座標を返します。

• color(pal)

  • テキストの色、属性を設定します。
  • pal -- 色/属性コード
    • 0 : 黒
    • 1 : 水色
    • 2 : 黄色
    • 3 : 白
    • 4～7 : ボールド
    • 8～11 : 反転
    • 12～15 : ボールド反転

• tpalet(pal=None, color=None)

  • テキストのパレットを設定します。
  • pal -- パレット番号
    • 0～3 : テキストカラー
    • 4～7 : 4～7に同じカラーコードを設定
    • 8～15 : 8～15に同じカラーコードを設定
  • color -- カラーコード
    • 0～65535 : 64K色コード
  • カラーコードを省略すると現在設定されているカラーコードを返します。
  • すべての引数を省略するとパレットをシステム既定値に戻します。
  • パレット番号4～15はマウスカーソルやソフトキーボード、電卓で使用されます。
  • パレット番号4～15を個別に設定する場合は、tpalet2()を使用してください。

• tpalet2(pal=None, color=None)

  • テキストのパレットを設定します。
  • pal -- パレット番号
    • 0～15 : テキストカラー
  • color -- カラーコード
    • 0～65535 : 64K色コード（0b_GGGGG_RRRRR_BBBBB_L：RGB各5ビット、L輝度1ビット）
  • カラーコードを省略すると現在設定されているカラーコードを返します。
  • すべての引数を省略するとパレットをシステム既定値に戻します。
  • パレット番号4～15についても個別にカラーコードを設定します。この設定はcolor()では有効になりませんが、tgraphモジュールでテキストプレーン2、3へ描画する際に活用できます。

• inkey(wait=True)

  • キーボードから入力された１文字のキャラクタコードを返します。
  • wait
    • True : キー入力されるまで待ちます
    • False : キー入力されるまで待ちません。入力が無い場合は0を返します

• inkeyS(wait=True)

  • キーボードから入力された１文字をstr型で返します。
  • wait
    • True : キー入力されるまで待ちます
    • False : キー入力されるまで待ちません。入力が無い場合は''を返します

• inkey0()

  • キーボードから入力された１文字のキャラクタコードを返します。入力が無い場合は0を返します。
  • 戻り値 -- キャラクタコード

• keyinp()

  • キーデータを読み込みます。キー入力されるまで待ちます。
  • 戻り値
    • 上位8bit : スキャンコード（キーコードグループ×8＋キー状態ビット）
    • 下位8bit : キャラクタコード
  • SHIFT、CTRL、OPT.1、OPT.2については離した時にもスキャンコードに0x80を足した値を返します。

• keysns()

  • キーが入力されているか調べます。キーデータバッファの内容は変化しません。
  • 戻り値
    • 0 : キー入力無し
    • 0x1_???? : キー入力あり。0x????はキーデータ

• sftsns()

  • シフトキーの状態を調べます。
  • 戻り値
    • bit 15～8 : 未定義、全角、ひらがな、INS、CAPS、コード、ローマ字、かな
    • bit 7～0 : CAPS、コード、ローマ字、かな、OPT.2、OPT.1、CTRL、SHIFT
  • bit 7～0はキーが実際に押されていれば1、押されていなければ0を返します。
  • bit 15～8はロック状態ならば1、そうでなければ0を返します。

• bitsns(group)

  • キーコードグループの状態を調べます。
  • group -- キーコードグループ（0x0～0xe）
  • 戻り値
    • bit 7～0 : キー状態ビット（押されていれば1、押されていなければ0）

• keyflush()

  • キーデータバッファをクリアします。

• key(fn, buf=None)

  • ファンクションキーに文字列を定義します。
  • fn -- ファンクションキー番号
    • 0 : すべてのキー
    • 1～10 : F1～F10
    • 11～20 : SHIFT＋F1～F10
    • 21～24 : R_UP、R_DN、INS、DEL
    • 25～28 : ↑、←、→、↑
    • 29～32 : CLR、HELP、HOME、UNDO
  • buf -- 定義文字列
    • fn = 0 : 712バイト
    • fn = 1～20 : 32バイト
    • fn = 21～32 : 6バイト
  • 戻り値
    • 定義文字列を省略すると現在の定義状態を返します
  • end()関数で終了するとファンクションキー定義は実行前の状態に復帰します。

• funckey_on()

  • ファンクションキー表示をONします。

• funckey_off()

  • ファンクションキー表示をOFFします。

• cursor_on()

  • カーソル表示をONします。

• cursor_off()

  • カーソル表示をOFFします。

• deffont(code, buf, font_size=1)

  • 外字フォントを定義します。
  • code -- 外字文字コード
    • 0xf400～0xf5ff : 半角外字
    • 0xeb9f～0xebfc、0xec40～0xec7e : 全角外字
  • buf -- フォントデータ（bytearrayもしくはbytes）。1バイトあたり8画素
  • font_size -- フォントサイズ
    • 1 : 8×16、16×16
    • 2 : 12×24、24×24
  • end()関数で終了すると外字フォント定義は実行前の状態に復帰します。
  • 半角外字（0xf400～0xf5ff）の第二バイトは、シフトJIS規格の範囲（0x40～0x7e、0x80～0xfc）で使用することをお勧めします。

• getfont(code, buf=None, font_size=1)

  • フォントデータを取得します。
  • code -- 文字コード
  • buf -- データの格納先（bytearray）。省略時は内部で確保します
  • font_size -- フォントサイズ
    • 0 : 6×12、12×12
    • 1 : 8×16、16×16
    • 2 : 12×24、24×24
  • 戻り値 -- tupleで (w, h, buf)を返します
    • w : フォント幅
    • h : フォント高さ
    • buf : データ

• beep()

  • ビープ音を鳴らします。

• end(msg=None)

  • プログラムを終了します。カーソル表示、ファンクションキー表示、ファンクションキー定義、外字フォント定義を実行前の状態に戻します。
  • msg -- 終了メッセージ
    • 終了時に表示します

• priority(sp, tx, gr)

  • 画面表示の優先度を設定します。
  • sp -- スプライト/BGの優先度
    • 0, 1, 2 : 0が最前面、2が最背面
  • tx -- テキスト/マウスカーソルの優先度
    • 0, 1, 2 : 0が最前面、2が最背面
  • gr -- グラフィックの優先度
    • 0, 1, 2 : 0が最前面、2が最背面
  • デフォルトはpriority(0, 1, 2)の状態です（SP＞テキスト＞グラフィック）。

• crtmod(mode, disp_on=True)

  • CRTモードを設定します。
  • mode -- CRTモード
  • disp_on -- グラフィック画面の表示ON/OFF
    • True : 表示ON
    • False : 表示OFF

X68000メモ

テキスト画面

• 表示画面

  • 768×512画素16色
  • 512×512画素16色
  • 256×256画素16色

• 実画面

  • 1024×1024画素16色

4プレーンのビットマップで構成されていますが、通常のテキスト表示にはプレーン0、1のみを使用し、プレーン2、3はマウスカーソルやソフトキーボードに割り当てられています。そのため、color()では実質4色しか使用できません。

キー入力

カーソルキーはファンクションキーとしてユーザー定義可能です。そのため、inkey()で読み出される値はユーザーにより異なってしまいます。プログラムの最初にkey()により再定義することで解決します。key()で定義したファンクションキーはend()で終了する際に元の定義に戻ります。下記の例はカーソルキーをテンキー相当に定義します。

key(25, "8") # UP
key(26, "4") # LEFT
key(27, "6") # RIGHT
key(28, "2") # DOWN

キー入力がバッファにたまって扱いにくい場合がありますが、inkey()の前にkeyflush()でバッファをクリアすることができます。

print("何かキーを押してください")
keyflush()
k = inkey()

inkey()系の関数は、キーデータバッファを経由する事やリピート動作によってタイムラグがあるなど、アクションゲームにはあまり向いていません。複数キーの同時判定もできるbitsns()が有効です。

外字フォント定義

外字フォントを定義することにより、print()を使ってユーザー定義のキャラクタを表示することが可能です。

deffont(0x0ec40, b"\xff"*8+b"\x77"*8+b"\x33"*8+b"\x11"*8)
print(chr(0xec40))

deffont()で定義した外字フォントはend()で終了する際に元の定義に戻ります。